季節は大寒を迎え、一年でも最も寒い時期となりました。
皆さん、風邪などひかずお元気に過ごされていますでしょうか？
こんな時は、ゆっくりお風呂につかって体の芯からあたためたいものです。

実は、日本には季節湯という風習があります。
旬の植物を湯舟に入れて入浴を楽しむ文化で、例えば5月は菖蒲湯、12月はゆず湯など。平安時代に真言宗の開祖である弘法大師が、季節の薬草を取り入れて医療に用いた薬湯が発祥とされています。
この季節湯のなかでも注目したいのが、2月の大根湯です。大根は身近な食材ですが、新陳代謝を高め体の芯から温まり、血行促進や冷え性に作用。さらに、ビタミンCやビタミンE、食物繊維、ミネラルも豊富で美肌にも優れた効果を持っています。

【大根葉入浴剤のつくり方】
1.水で葉全体を優しく洗い、しっかりと水気を切ります。これによって入浴剤に含まれる成分が効果的になります。
2.大根の葉を7日～10日ほど日陰で水分がなくなるまで干しましょう。
（干す時間がない方は電子レンジを使って乾燥させても大丈夫）
3.1本分の大根葉を細かく刻み、布袋やお茶パックに入れます。切り方はお好みで構いませんが、細かく刻むことで入浴剤の成分が溶けやすくなります。
4.刻んだ大根葉をお風呂のお湯に入れます。お風呂の温度や入浴時間は自分の好みに合わせて調整してください。5～10分程度浸すことで、大根葉の有効成分がお湯に溶け出し、効果を発揮します。（追い炊きができないお風呂は鍋ややかんで干葉を煎じた液を入れると効果的です。）
いかがでしょう。美容効果もあり女性にぴったりの大根湯で、この冬の体調維持とスキンケアに取り入れてみましょう！

1年間の季節湯を次のとおりです。ぜひ、旬の「お湯」を楽しんでください。

1月　松湯
2月　大根湯
3月　よもぎ湯
4月　桜湯
5月　菖蒲湯
6月　どくだみ湯
7月　桃湯
8月　ミント（ハッカ）湯
9月　菊湯
10月　生姜湯
11月　みかん湯
12月　柚子湯